第16回文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門で、テクノポップグループPerfumeの世界デビューを記念した一連のプロジェクト「Perfume “Global Site Project”」【ウェブ、ソースコード、パフォーマンス、振付、楽曲】(真鍋 大度/MIKIKO/中田 ヤスタカ/堀井 哲史/木村 浩康)が大賞を受賞した。優秀賞ではガジェットやロボットなどの作品が受賞し、デバイスに強い日本の特性を改めて感じさせた。

「Perfume “Global Site Project”」は、Perfumeの3人のダンスデータ、サウンド、ソースコードなどを使って、世界中の人々に作品を作ってもらう一般参加型プロジェクト。映像はウェブ上で公開され、動画共有サイトなどで500作以上が視聴できる。ファンによる二次創作を否定するのではなく、「創作の現在形」として用意周到に後押しした行為自体が、エンターテイメントとして高く評価された。

また優秀賞の「勝手に入るゴミ箱」【ガジェット】(倉田稔)は、その名の通り投げられたゴミを検知して落下位置を予測し、自ら移動して受け止めるというもの。「水道橋重工『KURATAS』」【ロボット】(倉田 光吾郎/吉崎航)は高さ4メートル、自重4トンの自走式ロボットで、オンラインで購入できる。コンソールゲームとしては前々回ぶりに入賞した「GRAVITY DAZE/重力的眩暈上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動」【ゲーム】(外山 圭一郎(GRAVITY DAZE チーム))も、内容もさることながら、PS Vitaに内蔵されたセンサー類の活用が評価された。

CG分野で世界最高峰の国際会議シーグラフでも、論文発表では日本勢の影が薄いが、バーチャルリアリティやインタラクティブ作品が並ぶエマージングテクノロジー部門では、国産の研究成果がずらりと並ぶ。古くは江戸時代のからくり人形、昨今ではゲーム機のWiiに見られるように、日本のエンターテインメントやアート作品は、手とデバイスの関係性を色濃く示している。

そのほかの受賞は下記の通り(【 】内は分類名)。<優秀賞>「あさっての森」【映像作品】(三木俊一郎)、<新人賞>「どうでもいいね!」【ウェブ】(IDPW)、「永野亮『はじめよう』」(新井風愉)、「ハイスイノナサ『地下鉄の動態』」【ミュージックビデオ】(大西景太)

第16回文化庁メディア芸術祭賞の決定について
http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/media_geijutsusai_121213.pdf