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オペラシティ アートギャラリー4階

アートギャラリー3階には功労賞の受賞者・梯(かけはし)郁太郎、松武秀樹、飯塚正夫、高野行央(いくお)の貴重な資料やインタビュー映像が展示されている。同ギャラリーの4階に移ると、マンガ部門大賞の『BLUE GIANT』の原画や主人公たちのジャズトリオをイメージした楽器が展示されている。
作者の石塚真一は、「この作品は読者の方の頭の中で音を鳴らしていただいている」と、マンガというメディアの持つ可能性について語る。原画はセリフのない、演奏シーンのものだが、凄まじい効果線とテンポの良いコマ割りによって音の響きが体に伝わってくるようだ。また、同じくマンガ部門の優秀賞を受賞した筒井哲也の『有害都市』も、このフロアで展示されている。
同フロアでは、エンターテインメント部門の新人賞を受賞した、音楽PVの「あるある」をパロディにした岡崎体育/寿司くんの『岡崎体育「MUSIC VIDEO」』の映像や、エンターテインメント部門新人賞の『RADIX | ORGANISM / APPARATUS』、アート部門新人賞の津田道子による枠・鏡・スクリーンが混在するインスタレーション『あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう。』、約300のギャラリーや美術館の白い展示壁を撮影した同じくアート部門新人賞のNina KURTELAの『The Wall』、アニメーション部門からは、優秀賞のAnushka Kishani NAANAYAKKARA『A Love Story』、新人賞のArturo “Vonno” AMBRIZ / Roy AMBRIZ『Rebellious』が展示されている。
また、オペラシティ2階では、VRシステムを利用した、エンターテインメント部門優秀賞の『Unlimited Corridor』が体験可能だ。

NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]、東京オペラシティ アートギャラリーとで、150点以上の作品が一挙に展示されている。部門ごとにまとめる従来の展示方法ではなく、作品から浮かび上がるキーワードをもとに関連性の高い作品を集めて展示しているのが本展の特徴となっている。
『第20回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展』は、9月16日から28日まで13日間にわたって開催され、会期中には、受賞作家によるトークや上映会などの関連イベントが多数行われる。

功労賞を受賞した松武秀樹
『BLUE GIANT』でマンガ部門大賞を受賞した石塚真一
© ISHIZUKA Shinichi / SHOGAKUKAN
マンガ部門優秀賞 筒井哲也『有害都市』原画
© TSUTSUI Tetsuya / SHUEISHA
『岡崎体育「MUSIC VIDEO」』でエンターテインメント部門新人賞を受賞した岡崎体育(左)と寿司くん(右)
© SME Records
エンターテインメント部門新人賞 Marcel BUECKNER / Tim HEINZE / Richard OECKEL / Lorenz POTTHAST / Moritz RICHARTZ『RADIX | ORGANISM / APPARATUS』
複雑な形状の木の根に3Dプロジェクションマッピングを投影している
© 2016 Xenorama GbR
アート部門新人賞 津田道子『あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう。』
© TSUDA Michiko
『The Wall』でアート部門新人賞を受賞したNina KURTELA
© Nina Kurtela
アニメーション部門優秀賞の『A Love Story』作者、Anushka Kishani NAANAYAKKARA
© 2016 National Film and Television School
アニメーション部門新人賞 Arturo “Vonno” AMBRIZ / Roy AMBRIZ『Rebellious』
© 2016 Cinema Fantasma
エンターテインメント部門優秀賞 松本啓吾らの『Unlimited Corridor』 制作チーム(代表:松本啓吾)
© 2016 Unlimited Corridor PROJECT Team
オペラシティ アートギャラリー1階のマンガライブラリーでは、マンガ部門の受賞作品・審査委員会推薦作品の全巻を読むことができ、オンライン作品も閲覧できる。
内覧会に参加した受賞者たち

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第20回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展
会期:2017年9月16日(土)~9月28日(木)11:00~18:00
※22(金)・23(土)は20:00まで
会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]、東京オペラシティ アートギャラリー 他
入場料:無料
主催:第20回文化庁メディア芸術祭実行委員会