「Dの食卓」「エネミー・ゼロ」などの作品で知られるゲームクリエイターの飯野賢治氏が2012年2月20日、高血圧性心不全のため、東京都内の自宅で死去した。42歳だった。飯野氏が代表を務めるゲーム開発会社フロムイエロートゥオレンジでは、ウェブサイト上で訃報を掲載している。

飯野氏は高校中退後、ゲームソフト会社を設立。1995年に発売したアドベンチャーゲーム「Dの食卓」は、マルチメディアグランプリ’95通商産業大臣賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得た。

また「エネミー・ゼロ」の開発過程で対象プラットフォームをプレイステーションからセガサターンに変更。「リアルサウンド~風のリグレット~」では画面表示がなく、音だけでプレイするゲームを開発するなど、斬新なアイディアと行動力で知られ、ゲーム業界の風雲児と呼ばれた。

他に「飯野賢治対談集」「スーパーヒットゲーム学」「息子へ。」などの著作でも知られる。第1回文化庁メディア芸術祭でデジタルアート部門の審査員も務めた。任天堂からWiiウェアとして配信された「きみとぼくと立体。」では企画を担当しており、遺作となっている。

飯野氏が監督を務め、1997年に発売された「風のリグレット」で脚本を務めた坂元裕二さんが、脚本をネット上で公開。スマートフォンアプリ開発などを手がけるRoute24は、飯野氏が制作に携わったiOS向けゲームアプリの無料配信を行っている。