最先端のメディアとダンスを融合して発表してきたダンスカンパニー・Monochrome Circusを率いる坂本公成と、LED照明を手がける照明家・藤本隆行(Kinsei R&D)。両者によるコラボレーション・シリーズ作品の第3弾『T/IT:不寛容について』が、3月10日(金)〜12日(日)の3日間、京都芸術センターにて上演される。ドラマトゥルクにShinya B(米国ペンシルバニア州立テンプル大学芸術学部アート学科上級准教授)を迎え、作曲は元dumb typeメンバーの現代音楽家・山中透が手がける。国際的に活躍するアーティストとのコラボレーションを行うとともに、国際社会が抱える問題を「Tolerance/Intolerance(寛容/不寛容)」という切り口から考察する舞台作品である。

Monochrome Circus は、1990年に設立され、京都を拠点に活動するダンスカンパニー。「身体をめぐる/との対話」をテーマに活動を続け、海外18ヶ国で作品を発表するなか、現在 15 のレパートリー作品を維持している。各メンバーがソロやデュオを踊りきる力量を持つ一方で、即興的なコンタクトなどを活かした有機的なアンサンブルが持ち味である。他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも積極的に行っており、例えば、家具やグラフィックなどのデザインを手がけるgrafとは複数作品のコラボレーションを通して共有できる言語を探り、近作『TROPE』は高く評価されている。

今回、Monochrome Circusと3度目のコラボレーションを行うKinsei R&Dの藤本隆行は、1987年から dumb type に参加し、主に照明並びにテクニカル・マネージメントを担当してきた。2000年代に入ってからは、LED照明を使った舞台作品の制作を開始。最近の作品としては、2013年に白井剛との共作『Node/砂漠の老人』、2014年に韓国の振付家 Jung Young doo との共作で『赤を見る/Seeing Red』がある。2010年からは大阪の山本能楽堂にて、古典能の演目にLEDで照明を付ける試みも始めている。その仕事は、デジタル技術を積極的に舞台や美術作品に援用することで、身体とテクノロジーが確かな相互作用を結び、より解像度と強度の高い経験を観客に提示することをめざしている。

世界的な難民問題、ドナルド・トランプのアメリカ大統領就任がもたらす波紋など、人種・民族・宗教・言語といった共同体の成立基盤をめぐり、同化/排除の構造や対立はますます激しさを増している。そうした現代社会のあり方に対して、身体表現とメディアを融合した舞台作品がどのように切り込むのかが期待される。(敬称略)

開催概要

日時:2017年3月10日 (金) – 2017年3月12日 (日)
3月10日(金)20時
11日(土)15時/19時
12日(日)15時

会場:京都芸術センター 講堂
http://www.kac.or.jp/

出演:田中遊(正直者の会)、長良将史、森裕子*、合田有紀*、野村香子*、小倉笑* (*Monochrome Circus)

音楽:山中透

ドラマトゥルク:Shinya B

料金:一般前売3,000円/当日3,500円
学生前売2,500円/当日3,000円

チケット申し込み:
Monochrome Circus WEB
http://monochromecircus.com

JCDNダンスリザーブ
http://dance.jcdn.org/search/search.jcdn

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