ドイツのハノーファーにあるヴィルヘルム・ブッシュ美術館(Wilhelm Busch – Deutsches Museum für Karikatur und Zeichenkunst)で、2012年9月30日から2013年1月6日にかけて、「絵巻物と日本マンガ:日本における18世紀から今日までの絵物語展」(Bildrollen und Manga – Japanische Bilderzählungen vom 18. Jahrhundert bis zur Gegenwart)が開催されている。

絵巻物、掛軸、浮世絵といった日本マンガの先駆けとされる諸作品や、葛飾北斎の『北斎漫画』、近藤日出造が主筆を務めたプロパガンダ雑誌『漫画』など、170点あまりが展示されている。なかでも中沢啓治氏の『はだしのゲン』は原画30枚が飾られ、とりわけ大きく取り上げられているようだ。

この展示に合わせて、講演会も開かれる予定。

ヴィルヘルム・ブッシュ美術館はドイツ・マンガの祖と目される、ヴィルヘルム・ブッシュ(Wilhelm Busch、1832-1908)を記念した美術館。その代表作『マックスとモーリッツ』(Max und Moritz、1865年)はアメリカ・マンガの祖のひとつである『カッツエンジャマー・キッズ』(Katzenjammer kids、1912年)の元となった。

最近ではさらに時代を遡ってヨーゼフ・フランツ・フォン・グーツ(Joseph Franz von Goez)の『レオナルドとブランディーネ』(Leonardo und Blandine、1783年)が取りあげられることも多いが、ブッシュがドイツ・マンガ史上において重要な作家であることに変わりはない。

ヴィルヘルム・ブッシュ美術館は1937年に設立され、油絵355点、デッサン1,300点、絵物語手稿50点、手紙類などを保存している。ブッシュ以外のマンガ家の資料も収集しており、たとえば『父と子』(Vater und Sohn、1934年)の作者であるe.o.プラウエン(e.o.plauen、1903-1904)の原画なども所有している。

「絵巻物と日本マンガ:日本における18世紀から今日までの絵物語展」

http://www.karikatur-museum.de/Bildrollen_und_Manga.html