ウォリック大学フィルム・アンド・テレビジョン研究学部(The University of Warwick, Department of Film and Television Studies、コベントリー市、英国)は同大学の付属施設である高等研究所(Institute of Advanced Study、略称IAS)と共同で、2012年11月9日に学際シンポジウム「アーカイブを通したフィルムとテレビの研究(Researching Film and Television Through the Archive)」を開催する。

ウェブサイトによれば、同シンポジウムは研究発表やパネルディスカッションで構成され、フィルムやテレビ番組のアーカイブを通した研究の実践とその意義を探ることを目的にする。その実践には、ビジュアル資料について新しい見識を得るために文書やエフェメラ(ポスター、チラシ、パンフレットなど)を用いる研究手法だけでなく、フィルムやテレビ番組の映像資料そのもののアーカイブを利用する研究も含まれる。

「アーカイブを基盤としたプロジェクト、あるいはアーカイブ調査を現行のプロジェクトに組み込むことは、洞察に満ちた価値ある経験であるが、同時に達成を阻まれることが頻繁に起こる経験でもある」という指摘から、映像資料やマスメディアによる資料が加わることで、アーカイブ編成やアーカイブを通した研究において新たな課題を抱えていることがうかがえる。そのような状況を踏まえ、同シンポジウムでは多数のアーキビストによる実験的なアーカイビングの取り組みに関する発表も予定されており、アーカイブの使い手である研究者との活発な議論をねらう。

また、ビデオ・アーティストや、故アンディ・ウォホール氏(1928−1987年)、故ナム・ジュン・パイク氏(1932-2006年)、岩井俊雄氏(1962年−)らアーティストによるテレビ放送における実験的な活動が見られるため、メディアアートのアーカイブ編成の観点からも同シンポジウムは興味深い。

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シンポジウム「アーカイブを通したフィルムとテレビの研究」
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