ルツェルンはスイス中部の湖畔に位置するドイツ語圏の一都市、ルツェルン州の州都である。この町で1992年から開催されているマンガ・フェスティバルが「フメット」(Fumetto – International Comix-Festival Lucerne)だ。フメットとはイタリア語で吹き出しのこと。また、マンガそのものも意味する。

正確に言うと、当初はマンガ・フェスティバルというよりも、作品コンクールのイベントとして始まったらしい。1990年代の中頃から展示などの催しが増え、フェスティバルとして形を整えていく。スイスのフランス語圏で開催されるフェスティバルとしては、先日お伝えしたローザンヌの「ベデ=フィル」が有名だが、「フメット」はドイツ語圏側で開かれるイベントとして有名。毎年約5万人の参加者がいるとされ、「ベデ=フィル」の3万人よりも多い。

次回は2015年3月7日から15日にかけての9日間にわたって開催される予定だ。先の話なのでプログラムはまだ当然発表されていないが、毎年開かれているマンガ作品コンクールのテーマが公表された。今回は「そして、これから」(Hereafter)ということで、未来がテーマとなっている。応募者はこのテーマのもと4ページ以内でひとつの物語を描くことが求められており、毎年約1000通の応募があるそうだ。賞は年齢別に▽18才以上▽13-17才▽12才以下の3つのカテゴリーに分けられており、総額5000スイスフラン(約60万円)の賞金が贈られる。応募作のなかから約40作品が選ばれて展示されることになっており、来場者が選ぶ賞も別に設定されている。詳しい応募規定は募集要項〔PDF〕を参照してほしい。

過去には、たとえば1981年生まれのフィンランド人アマンダ・ヴァハマキ氏(Amanda Vähämäki)が2005年のコンクールでグランプリを獲得するなど、若手作家の登竜門的な賞となっているとも言えるだろう。締め切りは2015年1月2日まで。

「フメット」がマンガ・コンクールの作品を募集
http://www.fumetto.ch/en/competition/competition-2015.html